お抹茶をお家でたのしむポイント
抹茶ワークショップ資料
11月4日ご参加者専用スマホからご確認いただけるようにしています。
自宅で楽しむ気軽に抹茶を点てる
11月風炉から炉開きにかわります。

【茶人の正月 炉開き】
旧暦10月の最初の亥の日 11月13日
新暦 11月1日

炉開き 畳の下で炭をおこしはじめる時期

【茶人の正月 炉開き】
旧暦10月の最初の亥の日 11月13日 新暦 11月1日
「水の気」を持つ「亥」の日
陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)
「陰陽説(いんようせつ)」と、すべて「木」、「火」、「土」、「金」、「水」の5つの要素からなるとする「五行説(ごぎょうせつ)」
干支(えと)は、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の組み合わせ

旧暦の10月は
「神無月」別名「亥の月」10月下旬から12月上旬

旧暦の10月「神無月」「亥の月」10月下旬から12月上旬
寒さが日に日に増す 火燵や炭火など火気の多い季節
「水の気」を持つ「亥」の日は、火災を防ぐ(火伏)の行事として大切に考えられていたということです。
「こたつ」「暖房器具」を使い始めに良い日です。
11月は 「亥の子餅」や「ぜんざい」をいただきます。
無病息災や子孫繁栄を祈願「いのこもち」「玄猪餅」
紫式部の『源氏物語』に登場します。
大豆・小豆・大角豆(ささげ)・ごま・栗・柿・糖(あめ)の7種類の粉を入れてついた餅
「亥」水の気 火の安全を祈る 無病息災を祈る 五穀豊穣を感謝する
その後イノシシが多産であることから子孫繁栄を願う意味も加わる
出雲の「旧暦10月」は「神在月」「ぜんざい」発祥の地
出雲の神在月にいただく「神在餅(じんざいもち)」が起源
亥が陰であるのに対して小豆は陽のもの
陰陽の和合をとる意味があります。
「小豆」赤いものは古来より邪気を祓う色とみなされていました。
「ぜんざい」と呼ばれる説
①神無月(10月)に神の集まる出雲で振る舞われる
「神在(じんざい)餅」が訛って伝わったから
②亥の子餅のお流れをぜんざいにしたから
③室町時代 一休禅師が、ぜんざいを最初に食べて
「よきかな(善哉)、よきかな(善哉)」と『善哉(ぜんざい)』と呼ばれる
※一休は茶道の創始者村田珠光「侘び茶」創始者と親交があった
お抹茶を点ててみましょう
用意しておくと便利なもの
抹茶椀▶お茶碗・お椀・小鉢・サラダボウル
茶さじ▶ティースプーン・マドラー・アイスバー
建 水▶大きいサラダボウルや丼ぶり碗
茶筅 ◀あると気分的によいですよね。
▶小さい泡だて器・シェイカー・空ペットボトル

抹茶一服分の目安(お好みの濃さや温度などを調節してください)
抹茶の量 ・・・・ 茶杓2杯、ティースプーンに軽く一杯(約1.5g)
計量スプーンで平な面にして約1.5g
お湯の量 ・・・・ 湯ざまし使用。約70cc。計量カップも便利です。
お湯の温度 ・・・・ 冬季は熱湯を湯ざましに1回移してさます。(75~85℃)
夏季は熱湯を湯ざましに2回移してさます。(70~80℃)
点て方
①初めに底の抹茶を分散させるようにゆっくり混ぜる
②次に茶筅を底から少し上げる
③お湯が回らないようにして手首を前後にしっかり振る
④ 泡が立ったら茶筅の先を泡の表面まで上げ
⑤ゆっくり動かし泡を細かく動かす。
最後に、中央に泡が盛り上がるように、静かに茶筅を上げます。

抹茶の道具を揃える前に
茶道の世界には「見立て」という言葉があります。
日常の生活用品を茶道具に採り入れること。
「見立て」
「物を本来のあるべき姿」ではなく「別の物」として見るという物の見方。もともと和歌など文芸の技法を茶道の世界でも用いられました。
お家にあるものを「見立てる」ことをしてみましょう。

茶壺道中から
「口切の茶事」へ
江戸時代、幕府が将軍御用の宇治茶を茶壺に入れて江戸まで運ぶ行事を茶壺道中、宇治茶壺道中といいました。
幕府が宇治茶の上納を命じる宇治採茶師をはじめて派遣したのは慶長18年(1613)、茶壺道中が制度化されるのは寛永10年(1633)のことだそうです。
忙しい百姓たちが、「ずいずいずっころばし」この茶壺道中を風刺した歌も。
お茶壺道中で運ばれた新茶が11月に抹茶としてふるまわれます。
それが「口切の茶事」です。
床に荘れる名物の壷があり茶室内の畳や障子、露地の四つ目垣など、すべての物を新調して黒紋付で臨むべき最高に格の高い茶事が11月におこなわれます。
今回はここでおしまいです。お家で一服たてていただいてみてくださいね。
本日はありがとうございました。